見やすい法令シリーズ
徹底的に読みやすさにこだわった六法
法律を使いこなすには、まず何より「条文」を使いこなすことが重要です。
にもかかわらず、市販されているほとんどの六法(条文集、法令集)は、
- 字が小さい
- 行間をほとんどとっていない
- 縦書き
- 漢数字
- 文章の途中で(あるいは条文タイトルと条文の間で)ページや段が変わってしまう
- 章ごとに改ページする等の配慮がない
- 括弧書きが複雑に入れ子になっているのに、そのまま表示されている(例:あいう(かき(さしすせそ(たちつてと))く(なにぬねの)けこ)えお)
など、読みにくいこと この上ありません。
これでは、本来最も大切なはずの条文を身につけ、使いこなすことははなはだ困難であると言わざるを得ません。
そこで、これらを克服した法令集(条文集、六法)、「見やすい法令シリーズ」を、出版用ソフトを利用して作ることにしました
(ワード、一太郎のようなワープロソフトでの作成ではありません。)。
総務省が管理し公開している法令データに対し、 統一的ルールに基づきコンピューター処理をして作成する法令集(条文集、六法)です。
見やすい法令シリーズには、現時点で、シンプルバージョン(法文をシンプルにそのまま載せたバージョン)と見出しバージョン(条文の本文を省略し、見出しおよび章・節・款の構造を明示したバージョン)があります。
法律改正に関するご注意
この総務省管理のデータは「施行」されている法律の条文のデータです
(「成立」しても「施行」されなければ、データに反映されません。)。
そして、データの更新は、「施行後」おおむね1~2ヶ月ほどでなされます。
そのため本法文は、
- 最終改正日経過後に成立した部分は反映されません。
- 最終改正日以前に成立した部分であっても現に施行されていない部分は反映されません。
- 最終改正日以前に成立した部分であって、現に施行されている部分であっても、施行直後の部分は反映されません。
個別の法文反映状況は各箇所に記載されていますので、そちらをご参照ください。
見やすい法令シリーズ(シンプルバージョン)の特徴
実際の例 - 会社法、B5版、9ポイント、抜粋、pdfファイル
見やすい法令シリーズ(シンプルバージョン)は、徹底的に見やすさ(読みやすさ)にこだわって作られた条文集(法令集、六法)です。
具体的には以下のような特徴があります。。
大きい文字(最大11ポイント)
文字の大きさは、9ポイント、10ポイント、11ポイントの4種類の中からお選びいただけます。
「従来の六法(8ポイント程度のものが多いです)では字が小さすぎる」という方は、10ポイントや11ポイントのものをお選びいただければ、ご満足いただけるのではないかと存じます
(8ポイントのものは、「とにかく安くしてほしい」との要望に応えるために作成したもので、字は小さいです。)。
適切な行間・字間スペース
行間は字の高さの80%前後とってあり、見やすくなっています。
文章途中での改ページの回避-適切な改ページ
出版用コンピューターソフト(ワープロソフトではありません)による組版ですので、文章の途中での改ページを原則として回避しています。
条文の途中での改ページは原則としてありません。
条文の途中で改ページをせざるをないときでも(そうしないとページがスカスカになってしまうなど)、項の途中での改ページは原則としてありません。
項の途中で改ページせざるを得ないときでも(同上)、号の途中での改ページは原則としてありません。
横書き(横組)
法令集としてはかなり珍しい横書き(横組)です。横書きが見やすさに貢献しています。
算用数字(アラビア数字)
法令集としてはかなり珍しい算用数字(アラビア数字)です。
ヘッダーにセクション名を常に表示
ヘッダーにセクション名を常に表示することにより、現在注目している条文が全体のどこに位置しているのかを常に意識しながら見ることができます。
必要な条文を必要なときすぐ見つけ出せる人は、その条文が何条かを記憶しているわけではなく、どの章のどこら辺にどの種の規定が書いてあるのかを認識している人なのです。
括弧書き内の文章は斜体に
括弧書き内の文章を斜体にすることで、括弧書きの部分と本体部分を一目瞭然に区別できるようになっています。
さらに括弧が現れるたびに、その中の文字をさらに一回り小さく表示しています(入れ子になっている括弧に対し、複数回適用)。
このことで、複雑な入れ子構造になっている法令文章もスムーズに理解できます。
カギ括弧内の文字は太字に
法令文章中、定義でよく用いられるカギ括弧(「○○」)内の文字を太字にして、見やすくしてあります。
行政機関が公開している法令データを基に、コンピューター処理をして作成
総務省が管理し公開している法令データを基に、コンピューター処理をして作成しているため、信頼性が抜群です。
誤字脱字は原則としてありません
統一的なスタイルです
一般には出版されていない法令などのオーダーメードにも対応
総務省が管理し公開している法令データを基に、コンピューター処理をして作成しているため、必要に応じて、最新のものをいつでもすぐにつくることができます
さらに、サイズやフォントの大きさなどの変更が容易にできます。
印刷・製本の特徴→文字つぶれなし
高性能プリンターで作成しているため文字つぶれがありません。
印刷・製本の特徴については、こちらをご覧ください。
試験勉強に最適、蛍光マーカーを使っても裏写りなし
コピー用紙で作成しているため、マーカー(蛍光ペン)で線を引いても裏写りしません。
司法試験、司法書士試験、行政書士試験、弁理士試験等、各種試験のための受験用六法として最適なのではないでしょうか。
試験直前の条文素読にもご利用いただけます。
通常の市販されている六法(有斐閣のポケット六法など)は、厚さ1cmにつき、約200枚(約400ページ)という薄い紙を使用しているため、マーカー(蛍光ペン)で線を引くと、その線が裏に写ってしまいます。 これに対し、この本で使用している紙は、厚さ1cmにつき約100枚(約200ページ)と、市販されている六法の2倍の厚さがあるので、マーカー(蛍光ペン)で線を引いても裏写りしません。
見やすい法令シリーズ(見出しバージョン)の特徴
実際の例 - 司法試験用、B5版、9ポイント、抜粋、pdfファイル
見やすい法令シリーズの見出しバージョンは、条文の本文を省略し、見出しおよび章・節・款の構造を明示したバージョンです。
シンプルバージョンの特徴・長所を引き継ぎつつ、以下のような特徴を有します。
条文の本文を省くことで、圧倒的な分量の縮小
条文の本文をすべて省いてあります。本文があるシンプルバージョンに比べて約20%にまでページ数が減少しています。
試験直前の見直し・条文の位置確認・繰り返し学習に最適
大幅に分量が減少するため、「試験直前の見直し」、「条文の位置確認」や「繰り返し学習」に向いています。
注意事項
日本国憲法、刑事訴訟法、供託法のような古い法律は、条文見出しがありません (これらの法律においても、六法を発行する各社が条文見出しを付す場合がありますが、正式な法律の法文には条文見出しはありません。)。 本バージョンにおいては、総務省が管理し公開している法令データに則って本を作成しているため、これらの法律では条文見出しはございません。 そのため、章・節・款の構造がわかる(見やすくなる)のみになります。
シンプルバージョンの収録法令
以下の法令を収録しています。詳しくは、左のサイドバーからそれぞれの紹介ページをご覧ください。
憲法・国会・内閣・裁判所
- 日本国憲法
- 国会法
- 内閣法
- 裁判所法
行政法
- 行政手続法
- 行政機関の保有する情報の公開に関する法律
- 行政機関の保有する個人情報の保護に関する法律
- 行政代執行法
- 行政不服審査法
- 行政事件訴訟法
- 国家賠償法
- 地方自治法(一部)
- 個人情報の保護に関する法律
民法等の民事実体法
- 民法
- 借地借家法
商法・会社法
- 商法 第1編 第2編
- 会社法
- 会社法施行規則
- 手形法
- 金融商品取引法
登記法
- 不動産登記法
- 不動産登記令
- 不動産登記規則
- 供託法
- 供託規則
- 商業登記法
- 商業登記規則
- 登録免許税法
民事手続法
- 民事訴訟法
- 民事執行法
- 民事保全法
刑法・刑事訴訟法等
- 刑法
- 刑事訴訟法
- 警察官職務執行法
知的財産法(弁理士試験用)
- 特許法
- 実用新案法
- 意匠法
- 商標法
- 工業所有権に関する手続等の特例に関する法律
- 特許協力条約に基づく国際出願等に関する法律
- 不正競争防止法
- 著作権法
司法試験用
- 日本国憲法
- 行政手続法
- 行政代執行法
- 行政不服審査法
- 行政事件訴訟法
- 国家賠償法
- 地方自治法(一部)
- 民法
- 借地借家法
- 商法 第1編 第2編
- 会社法
- 手形法
- 民事訴訟法
- 民事執行法
- 民事保全法
- 刑法
- 刑事訴訟法
- 警察官職務執行法
司法書士試験用
- 日本国憲法
- 民法
- 借地借家法
- 民事訴訟法
- 民事執行法
- 民事保全法
- 刑法
- 不動産登記法
- 不動産登記令
- 不動産登記規則
- 供託法
- 供託規則
- 商業登記法
- 商業登記規則
- 登録免許税法
- 商法 第1編 第2編
- 会社法
行政書士試験用
- 日本国憲法
- 行政手続法
- 行政機関の保有する情報の公開に関する法律
- 行政機関の保有する個人情報の保護に関する法律
- 個人情報の保護に関する法律
- 行政代執行法
- 行政不服審査法
- 行政事件訴訟法
- 国家賠償法
- 地方自治法(一部)
- 民法
- 借地借家法
見やすい法令シリーズの著作権について
著作権法13条1項1号にあるとおり、この国の法令は著作権の目的となることができません。
そのため、法令そのものの複製等は自由に行うことができます。
しかし、その法令の表現方法(たとえば、字の大きさ、段組のしかた、改行のしかた等)に関しては、
その表現方法が創作的に表現されたものである限り(同法2条1項1号)、著作権により保護される著作物となります。
特にデッドコピー(そっくりそのまま複製)は、ありふれた表現として著作権の範囲が制限的に解釈されうる著作物に対しても、
違法性が認められやすくなります。つまり著作権侵害ないし不法行為(民法709条)となりえます。
デッドコピーの制限にかかる著作権は当方に帰属しますので、
私的複製(同法30条1項)等、著作権法で認められている場合(同法30条~)を除いて、必ず許可をとってください。
著作権法を学んだことがある方ならおわかりいただけると思いますが、著作権法は著作権者に過大な権利を与え、 本来当然に認められるべき利用者の権利を大幅に制限する法律です(少なくともそう思っています)。 「とうてい実現不可能」と(個人的には)思われる規定がたくさんあります。 憲法違反なのではないかと思われるくらい個人の私的生活を制限します。 そんな風に感じているので、あまり著作権をふりかざすつもりはありません。